ェアトレード商品を扱ってほしい」というご要望が、「環境について今、考えていること。」には、度々寄せられていました。途上国では、農産物の不安定な価格の変動や仲買業者が利益を取ってしまうなど、本当に作物を作っている人々には、わずかなお金しか入らないということが起こっています。フェアトレードとは、途上国の小さな農家や貧しい農園労働者を支援するために始められた取引のこと。1950年頃から欧米を中心に生まれました。最初は小さな取り組みだったフェアトレードですが、その動きが広がるに連れ、市場規模の大きい農産物に関しては、一般の企業の参加が求められるようになってきました。企業の参加を可能にするため、一定の基準をクリアしていれば、フェアトレードと認めるというラベリング制度は1990年前後にオランダ、ドイツで発足し、欧米でのフェアトレードの普及に貢献しています。無印良品では、フェアトレードの可能性を以前から模索していましたが、今年10月より、フェアトレードラベル運動の国際ネットワーク組織FLO(Fairtrade Labelling Organizations International)に参加し、まず、コーヒーから取り組みを始めることにしました。おいしいコーヒーを飲む幸せは、作る人の幸せがあってこそ、と考えたのです。
松木 傑さん
牧師でもある松木さん。フェアトレードにかける想いが伝わるお話を伺いました。
フェアトレードラベルが目印
150g入りの袋とカップに直接掛けるタイプのドリップ式の2種類があります。
フェアトレード商品を扱うにあたって、フェアトレード・ラベル・ジャパン事務局長の松木さんにいろいろと教えていただきました。長くフェアトレードに関わっていらっしゃる松木さんは、フェアトレードによって、農園が成長し、質の高いコミュニティになってゆく姿を目の当たりにして、その大きな可能性を実感したといいます。「最初は、フェアトレードといっても、村の優秀な子どもが単純な仕事にしかつけないのかと、なんとも言えない気持ちになったこともありました。しかし、10年以上経った今、農園が大きくなるにつれて、営業や広報などを行う事務所もでき、仕事に幅が出てきました。村自体もライフラインが整い、保育園や学校もできて豊かになっています。そして、何より村の人たちが考えて経営に参加しているのが、すばらしいことだと感じています」と松木さん。こういった発展には、長く支援するということが大切だといいます。お話にあった農園はドイツの組織の協力があったからだと聞きます。まだまだ、フェアトレードが盛んではない日本ですが、無印良品がこうした取り組みに参加できるきっかけとなれれば、と考えています。

フェアトレードの農園
コーヒーはフェアトレードの主要な市場のひとつ。私たちがコーヒーを買うことで、多くの人が安定した生活を得ることができます。
無印良品では、フェアトレードの商品を扱う上で、中途半端な対応をしたくないと考えていました。フェアトレードは、買い続けていくことが何より作る人たちの支援になります。そのためには、おいしいことが第一条件。おいしく楽しいことが、作る人の幸せにつながっていれば、それは長く続くことと考えたからです。フェアトレードであることだけを前面に押し出して、味にこだわりを持たないのではなく、おいしさを追求した結果、フェアトレードだったという商品をめざしました。それが実現できたのが、今回のレギュラーコーヒーシリーズです。お客様のコーヒーを飲むスタイルに合わせて、「ブラックタイプ」「カフェオレ用」「アメリカンタイプ」の3種類のブレンドをご用意しました。無印良品独自のブレンドで、おいしさを追求することができたのも、フェアトレードコーヒーを採用した大きな理由のひとつ。私も実際にいただいたのですが、かなりおいしかったので、びっくりしました。フェアトレードだからボランティア的な要素が大きいのかなという先入観が払拭された商品です。(環境担当 TA-eco)
- フェアトレードの基本条件やしくみ「無印良品 フェアトレード商品」
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