良品計画

平成11年2月期 決算概要

良品計画 > 投資家向け情報 > 決算短信・関連資料 > 平成11年2月期 決算概要







当期の営業の概況

 当期におけるわが国経済は、政府の総合経済対策や特別減税などによる景気回復諸政策が打ち出されたものの、金融システム不安、雇用情勢の悪化などが重なり個人消費は、一段と冷え込み、小売業界にとって極めて厳しい状況で推移いたしました。

 このような状況の中、当社は、「無印良品近鉄パッセ」(愛知県)をはじめ19店舗を開店し、「無印良品柏ステーションモール」(千葉県)を増床するとともに、「無印良品一番町」(宮城県)ほか6店舗を閉店し、昨年に引き続き店舗の大型化及び標準化に努め、「無印良品岡山フィッツ」(岡山県)を営業移管し効率化を図るなど、店舗のスクラップ・アンド・ビルドを積極的に推し進めました。

 この結果、平成11年2月28日現在251店舗(うち直営店は70店舗)、総売場面積は112,081m2、(うち直営店は44,398m2)1店舗当たりの平均売場面積は446m2(うち直営店は634m2)にまで拡大いたしました。

 一方、海外では、「ムジ ホワイトリーズ」(ロンドン)をはじめ4店舗を開店するとともに、欧州大陸進出の1号店として「ムジ サンシュルビス」(パリ)を開店いたしました。

 なお、香港、シンガポールにつきましては、アジア経済の低迷などから事業の拡大、収益化は難しく今期全面撤退いたしました。

 また、中国広東省珠海市の物流センター(4月)、神戸センター(9月)、浦安センター(12月)の完成により、既存の福岡センター、新潟センターを併せた自社物流体制も本格的稼働を開始することができました。

 平成7年秋から実施してまいりました価格見直しも今期314品目(8回目、総数1,479品目、平均13%の値下げ)を実施いたしました。

 これらの結果、当期の営業収益は916億14百万円(前年比125.4%)、経常利益は90億17百万円(同128.4%)、当期利益は43億42百万円(同125.7%)となりました。

 なお、当社株式は、おかげさまで平成10年12月14日付をもちまして、東京証券取引所市場第2部に上場されました。

配当政策

 我が国の企業における利益還元は、従来増配と株式分割により行われてまいりました。しかしながら、株式分割は1株当たり数値を希薄化させるのであります。会社としては希薄化は基本的に避けるべきであり、1株当たり利益を向上させることが株主の皆様に対する責務であると考えます。株式分割は株価水準の調整のために行われることがグローバル・スタンダードであり、会社が将来株式分割を行う際にも株価水準の調整を目的とします。

 上記を踏まえ、今後の利益還元については当面1株当たり配当金の増額で行います。一方、当社には高収益の事業機会が存在しており、内部留保を投資に積極的に振り向けることが株式価値の増大をもたらすことと考えております。

 第20期の期末配当金につきましては、1株に付き25円を予定しており、これにより通期の配当金は既に実施済の中間配当金1株に付き22円含め、1株当たり12円増配の47円となります。

 内部留保資金については、業容拡大に向けた設備投資に活用し、株主資本利益率(ROE)の向上に努めてまいります。短期的には、18%以上の株主資本利益率を達成することを目指します。
ご提供する各種データは、細心の注意を払って掲載しておりますが、その正確性を完全に保証するものではありません。
これら各種データをご利用になったことによって、生ずる一切の損害についても、責任を負うものではありません。
当データの著作権は(株)良品計画に帰属するものです。