第四回:これからの社会はどうあるべきか

対談を終えて

蟹江さん
世の中にある矛盾というか、理想的な姿を体現しているものがSDGsだと思っています。そのことが普段の仕事の中に根付いているのが良品計画なのだ、という理解が深まった気がしました。これをどのようにSDGsで描いていくのがよいのだろうかということは、昨年から一緒にディスカッションをしてきましたが、今日はその1つのヒントをいただいたような気がします。
国谷さん
昨年から、イノベーションはどうやって生まれるのか、特に社会課題の解決法において、ずっと考えてきました。良品計画は、人間社会はどうあるべきかという議論を積み重ねながら、小売業として生活に便利な商品を売ることが強みだと認識し、その強みを使って社会課題の解決をすることに大きく踏み出している。そしてそのやり方そのものがイノベーションではないかと捉えることができ、良品計画からすれば他の企業との差別化手段であると同時に、地域にとっても非常に勇気付けられる経営戦略となっていると感じました。この戦略についてもう少しお聞きしたかったのですが。
金井
私たちも本当にまだまだできていないところがたくさんあります。ただ、無印良品という思想、つまり、より良い人間社会に向かっていきたいという強い想いがあるということと、これを体現しようと現場のスタッフが頑張ってくれていることは、本当に嬉しく思っています。今日はお会いできて良かったです。ありがとうございました。

※役職等は対談当時のものです