無印良品のサステナビリティ

無印良品の原料調達の考え方

私たちの身のまわりにあふれている道具や衣類は、人類が二足歩行をはじめたころ、厳しい自然や猛獣から身を守るために、自然界にあるものに工夫を施したところから始まりました。動植物の一部あるいは全部を原料として、身にまとう衣類や食事をとる器といった形にすることで、私たちは安全や便利を手にしてきました。そのころから私たちを支えてくれた綿や麻、ウールといった天然素材は、自然と向き合ってきた人間の生活の助けとなる機能を備えています。

無印良品は、先人たちにならい、それら天然素材が本来持つ機能を生かしたものづくりをすすめています。原料となる素材は、地球、動植物、生産者に余計な負荷をなるべくかけない方法で採取、栽培されたものを選択するよう取り組んでいます。

また、一次原料については可能な限り生産地がトレースできるものを使用し、なかでも主要な原料は実際に生産地を訪れ、採取・栽培場所の状況や生産者のくらしを自分たちの目で確認しています。

これからも、使う人・作る人・自然に対する向き合い方を考えて、原材料を調達するように努めます。

植物系素材

綿

綿

無印良品では、環境や人にやさしいものづくりをするため、オーガニックコットンの使用量を継続的かつ長期的に増やす努力をしています。オーガニックコットンとは、農薬や化学肥料を3年以上使用していない土地で、自然の仕組みに沿って育てられる綿花です。

衣料品のすべての商品※は2018年から、生活雑貨のファブリックは2019年秋冬商品からオーガニックコットンを100%使用しています。

※一部店舗限定販売のMUJI Laboは除く

今後も可能なかぎりオーガニックコットンの使用をすすめ、環境と生産者に配慮したものづくりをしていきます。

また、衣料品では、オーガニックコットンの中でも生産量の少ない超長綿を種まきからはじめて生産量を増やしていく試みをはじめました。

綿花のなかでも、繊維長が特に長い35mm以上のものは超長綿と呼ばれ、手触りのよさ、丈夫さ、透けにくさのすべての条件を満たした理想の素材といわれています。

商品開発者が実際に綿花農場に足を運び、農家の方々との関係を深めながら少しずつ超長綿の生産量を増やし、2019年春夏シーズンからはブロードシャツなど一部の商品で使用しています。

生産量が限られ高価になってしまっていた素材を、継続的な生産に取り組むことで多くの人へ届けます。

麻(リネン)

麻(リネン)

春夏の主力素材であるリネンは、主にフランスと中国で栽培された、原産地のトレーサビリティが確認できるもののみを使用しています。

また、2019年春夏シーズンより衣料品の一部の商品で、化学肥料も農薬も使わないオーガニック栽培の麻の使用を開始しました。無印良品のオーガニックリネンは、雪解け水に恵まれ害虫の少ない農場で栽培されています。効率よく大量に作ることはできませんが、環境や人にやさしいものづくりを目指します。

木材

家具などの木製品、紙製品、及び木材由来原材料を使用した全ての製品※に対し、クリーンウッド法をはじめ、店舗展開する各国・地域の環境法令に沿って合法的伐採について調査、並びに自己評価(木材デューデリジェンス)を実施しています。

※100%リサイクル紙、段ボール製品は対象外

その際、各種証明書コピー(FSC・PEFC・公的機関発行書類など)や購買・輸送履歴確認書類のコピーを収集することで、違法伐採にかかわる木材を使用しないよう努めています。

動物系素材

動物福祉の観点で、サプライヤー調達方針を定めています。

羽毛(ダウン)

動物由来の原料については、動物福祉の視点で工程を点検しています。

ダウンは、飼育環境における動物の「5つの自由※」が確保され、かつ強制的な給餌や生きている状態から採取されていないことが第三者機関により審査、証明された羽毛のみを使用しています。機能性だけでなく、つかう人、つくる人、そして自然に対する向き合い方を考えて、原材料を選択しています。

※ 5つの自由...①飢え、渇き及び栄養不良からの自由、②恐怖及び苦悩からの自由、③物理的及び熱の不快からの自由、④苦痛、傷害及び疾病からの自由、⑤通常の行動様式を発現する自由(出展:農林水産省「アニマルウェルフェアに配慮した家畜の飼養管理」)

ウール

ウール

無印良品は羊本来の自然のままのやさしい飼育方法にこだわり、ノンミュールジングの羊の毛のみを使用しています。羊の飼育方法には地域ごとに様々ありますが、ノンミュールジングとは、特に暑い地域で育つ羊に対して行われるミュールジング(蛆虫の寄生を防ぐために皮膚や肉を切り取るという特殊な方法)が施されていないことです。

トレーサビリティという点においても、羊毛を購入する際にはノンミュールジングであることを確認し、素材を選択しています。

その他、原材料に関する取り組み

再生コットン

再生コットン

無印良品のシャツ・Tシャツを作る生産工程で出た端切れを人の手で仕分け、粉砕してワタ状に戻し、未使用の綿と混ぜて再び紡績をしています。素朴な風合いが特徴です。

「資源をムダにしない」という、無印良品誕生当時からの考え方を大切に、服の生地を裁断する際に発生した端切れを再生して製品化する取り組みです。

釜石の天然水を採用したスキンケアシリーズ

釜石の天然水を採用したスキンケアシリーズ

無印良品の代表商品と言っても良い「スキンケアシリーズ」。

スキンケアのベースとなるのは水。無印良品は「水の質」にこだわりました。

選んだ水は、岩手県釜石の洞窟から汲み出した、不純物の少ない、飲んでも美味しいというピュアな天然水。

数十年かけてゆっくりと濾過された水は、肌にしみこむような超軟水。

スキンケアシリーズの出荷量を増やすことが、東日本大震災で被災した地域の復興の一助となれば、という想いも込めて、これからも釜石の方々とともにより良いもの作りをすすめます。

国産杉を使用したオフィス向け家具の開発・発売

国産杉を使用したオフィス向け家具の開発・発売

日本は国土面積の67%を森林が占める、世界第3位の森林大国です。

しかしながら、木材全体の消費量に占める国産材の割合は30%ほどにすぎません。

また、管理が行き届かない森林の荒廃も社会問題になっています。

このような日本の森林の環境保全や林業の活性化に向け、無印良品は、いち早く国産木材を使用したオフィス用品を展開する内田洋行と共同で、快適なオフィスづくりを目指し、国産杉を使用したオフィス家具を開発しました。

杉材は基本的に建材として使用され、その余り材は主に割り箸や燃料として使用されています。

この余り材を、家具として使用可能なパネル状に加工する技術を開発した宮崎県の生産者との取り組みにより、家具のラインに取り入れることを実現。

手に触れる天板や棚板に杉を使い、構造部にスチールを用いることで強度も担保しています。

木をまるごと有効に使うことで、国産杉の使用用途を拡大しました。

Cafe&Meal MUJIの素材選び

Cafe&Meal MUJIの素材選び

Café&Meal MUJIでは「素の食はおいしい。」というテーマのもと、自然の恵みを豊富に受けた旬の素材とともに、素材そのものの良さを生かした身体にやさしく、食べても美味しいメニューを取り揃えています。

とくに、旬の野菜を豊富に使ったデリメニューは、栄養バランスのとれたヘルシーな食事としてもおすすめしています。

メニューを支える材料は、世界中の産地に担当者が直接足を運び、生産者の方々と交流しながら旬の食材を調達しています。また、環境に配慮した農法で採れる食材も積極的に採用しています。

また、Café&Meal MUJI でご提供しているメニューにはアレルギー表示をしています。