MUJI Berlin Ku'damm店長 宋 天嬌 (ソン ティエン ジャオ)さん

6月18日(木)にオープンを迎えたドイツ旗艦店「MUJI Berlin Ku’damm」。店長を務めるのはグローバル社員の宋 天嬌 (ソン ティエン ジャオ)さんです。日本の店舗・本部で得た経験を活かし、海外旗艦店の店長となったやりがいや心得、今後の目標などを聞きました。

■MUJI Berlin Ku’dammについて
 ベルリンのクダムエリアは、地元の方のみならず観光客も多く訪れるドイツ有数のショッピングエリアです。無印良品が出店するMarmorhausは100年以上の歴史を持つ建物で、映画館として長年地元の方々に親しまれ、クダムエリアの中でもランドマーク的な存在です。MUJI Berlin Ku’dammの内装は、昔のインテリアデコレーションを活かし、窓や扉の古材などもインテリアとして取り入れ、地域の歴史と文化を感じられる売場となっています。
 地下1階から地上3階までの4フロアが無印良品の売場です。毎日のくらしに必要な生活用品、衣料品、食品など幅広い商品とサービスの展開を通じて、無印良品の世界観を体験できる店舗となることを目指しています。

■旗艦店の出店に向けて工夫したこと
 私は2012年にグローバル採用社員として入社し、日本国内店舗の店長を経験し、海外事業部での勤務を経てMUJI Berlin Ku’dammの店長として着任しました。入社当初から、無印良品のグローバル事業のさらなる拡大に自分の力を発揮したいと考えて海外勤務を希望してきましたので、海外旗艦店の店長となったことをとても嬉しく思います。
ただし、海外は日本と同じ業務を行っているものの、日本の常識や正解が通用しないことが多々あります。言葉と法律などの違いはもちろんですが、地域本部の規模が大きくないため、現場で実施することが多いです。店長は通常の店舗業務だけではなく、納品の物流条件の検討、店舗の工事の進捗確認、取引先様との打合せ、コラボレーションの現地パートナー探しなどにもかかわっており、日本での店長・本部の経験はとても役立つと実感しています。お店の全体オペレーションを把握した上で、どのように本部と連携しながら進めていくかが、とても重要です。
 また、新型コロナウイルス感染症の影響で店内の工事が遅れたり、スタッフの募集と採用が難しくなったりなど、臨機応変な対応必要になるケースも多々あります。MEH、MUJIドイツの皆さんにご協力をいただきながら、スタッフの皆さんと一緒に困難を乗り越えて、無事にオープンすることができました。

■現地スタッフとのコミュニケーション
 MUJI Berlin Ku’dammのスタッフは、様々な文化的背景を持つ方々が集まっています。従って、スタッフ教育をする際には、一人一人の文化や性格を尊重することに気を付けています。他の店舗から異動してきたスタッフが数人いますが、ほとんどのスタッフは無印良品のことを全く知らない状態で入社しました。お客様に自信を持って正しく無印良品を紹介するには、スタッフ自身が無印良品の思想をきちんと理解しなければなりません。そのため、無印良品のコンセプトやMUJI Berlin Ku’dammが目指していること、店舗のビジョン・目標などについて、ひとり1人のスタッフに共有して理解度を確認しています。様々な国籍・バックグラウンドの方たちがひとつのチームになり、MUJIの思想に共感し、同じ目標に向かって頑張っている姿を見た時は、店長として1番のやりがいを感じるところです。

■今後の目標
 店長としての目標は、次の現地店長を育てることです。日本の先進事例を波及すると共に、店舗が抱えている問題・課題を探り、解決策を現地メンバーと一緒に考えて、次の店長になれる現地人材を育てていきたいです。
 店舗としての目標は、現地マーケットにおける知名度の拡大し、地域とのつながりを深めることで、地元に根差したプラットフォームとなることを目指しています。グランドオープン時は20社以上のドイツ企業と連携し、地元で作ったお菓子や障碍者手作りのブラシなどを店頭で販売していますが、今後はより多くのローカルサプライヤー、生産者と協業し、つながる市などの取り組みを継続的に開催する予定です。MUJIを通してベルリンの魅力をより多くの方々に発信していきたいと考えています。