募金券でつくれる未来

良品計画と支援先団体

絶滅危惧種保護活動を行うIUCN-Jに寄付を行いました。 IUCN-J(国際自然保護連合日本委員会) IUCN-J(国際自然保護連合日本委員会)良品計画とIUCN-J

地球上で絶滅の危機に瀕している生き物の保護活動支援のために寄付を行っています

地球上に暮らす動物、植物、昆虫などのいきものの中で、絶滅の危機に直面している生き物が多数存在します。既に絶滅してしまった生き物は、もう二度と地球上に戻ることはありません。危機に瀕している理由には、人間によってすみかを追われ、生きていけない環境に追いやられてしまった生き物、大量に狩猟・捕獲されてしまったことで数が少なくなってしまった生き物などがいます。中には、絶滅の危機に瀕していることすら知られていない生き物がいる可能性があります。

無印良品を展開する良品計画では、2016年から絶滅危惧種に認定されている生き物をモチーフにしたプリントTシャツを制作、販売しています。その売上の一部と、無印良品オンラインストアの「募金券」で募金されたお金を生き物の保護活動を支援する国際自然保護連合(IUCN)の日本委員会(IUCN-J)に寄付しています。絶滅危惧種リスト(レッドリスト)の作成や、リスト化されるべき生き物の状態を調査する活動・保護活動の支援に役立てられています。

動物園で見ることのできるレッサーパンダやアジアゾウ、水族館で会えるラッコやアオウミガメなども絶滅危惧種に認定されており、保護の対象になっています。2023年現在、レッドリストに掲載されている生き物は、世界に42,100種、日本に3,772種存在します。

良品計画では、生き物の危機に対して私たちができること、「商いを通じた社会貢献」として、IUCN-Jに協力いただきこの活動を続けています。危機に瀕している生き物がいることを知っていただくきっかけになればと考えています。

2023年発売しているTシャツにプリント・刺繍されている生き物の状況

<キリン>

首が長く、優しそうな眼をした姿で愛されるキリンは、シカやウシの仲間に分類され、アフリカ大陸に生息しています。1980年代半ばには16万頭近くいると推測されていましたが、2015年の調査では、9万頭と、およそ40%近く減少したため、絶滅危惧種に指定されました。生息地である森やサバンナが農地への転換、違法な捕獲、最近では気候変動による干ばつなどが危機要因とされています。今では研究が進み、柄や生息地などで4種類9亜種のキリンにわけられています。IUCNでは、保護地域の拡大や、生息国政府のキリン保全計画作りを支援しています。

<ライオン>

百獣の王の愛称で知られ、アニメでも「強さ」を象徴する生き物として描かれることの多いライオンは、かつてはインドから西アジア、アフリカ大陸まで広く生息する動物でした。西アジアの個体群はほぼ絶滅し、インド西部にわずかに残るほかは、アフリカ大陸の国立公園でしかほとんど見ることができません。正確な頭数は実は分かっておらず、2013年の調査では2万3千頭から3万9千頭と推計されています。1993年と比較して、20年の間に40%以上も減少したと考えられいてます。都市や農地などが広がり、ライオンと人の生活が近づいたため、人や家畜をライオンが襲い、害獣として駆除されるという事例も引き続き起きています。国立公園内で守り、エコツーリズムによって地域の暮らしとの共存を進めるための支援をIUCNや関係NGOが推進しています。

いままでの寄付実績

累計金額 9,381,825円

2022年度:
1,239,490円
2021年度:
2,101,335円
2020年度:
1,458,170円
2019年度:
1,268,793円
2018年度:
1,034,850円
2017年度:
1,164,969円
2016年度:
1,114,218円

IUCN-Jとは

1948年に創立された国際的な自然保護団体「国政自然保護連合(IUCN)」の日本国内の委員会です。IUCNが作成している絶滅危惧種をまとめた「レッドリスト」のための情報収集支援や日本国内への情報提供、日本国内で活動する保護団体の活動支援を行っています。