働く仲間の尊重

雇用・労働の考え方

良品計画グループは、2020年8月末時点、世界中で17,096人(臨時従業員等 8,050名)の従業員が働いています。雇用活動にあたっては、事業活動を行う国・地域の慣習を理解するとともに、それらの国・地域で定める法令を遵守しています。

また、雇用・労働に関する方針やグループコンプライアンス行動指針などを記載する「無印良品の働きかた」は、日本語・英語・中国語の3つの言語で発行し、従業員全員が内容を理解するため、これに関する説明・研修は入社時全従業員を対象に開催しています。

1. 無印良品に関わり、働く仲間たちの永続的な幸せの実現を目指します。

2. 働く仲間の心身のゆとり、豊かさ、プロフェッショナルとしての成長を追求します。

3. 働く仲間の個性、人権、プライバシーを尊重し、差別を排除し、いかなるハラスメントも許しません。

4. 性別、国籍、民族、宗教の多様性を尊び、違いから学び、互いに助け合い成長します。

基本原則

良品計画は、グローバルに事業を展開していくうえで、国連「グローバルコンパクト」をはじめとする国際的な人権基準に基づき、各国で定められている労働環境や人権に関する法令を遵守し、すべての事業活動において誠実に行動していきます。

児童雇用の禁止

良品計画グループは、児童を労働力といたしません。「児童」とは一般的に15歳未満、あるいはその国・地域の義務教育を終えていない年齢、または適用される法定雇用最低年齢のいずれか高い年齢に満たない方を指します。採用時には年齢確認を徹底することで、児童労働の発生を防止しています。

強制労働の禁止

良品計画グループは、政治的弾圧や政治的見解に対する処罰や従業員の移動の制限を含め、強制労働を従業員に強いることは禁止します。

差別の禁止

良品計画グループは、従業員の採用や雇用決定の際、人種、肌の色、性別、宗教、政治的見解、出身国、社会的出自、年齢、障がい、組合への参加・不参加、またはその他の状況による差別を行いません。雇用、賃金、諸手当、研修機会、職務、昇給、罰則、解雇などの人事に関する決定を行う場合にも、従業員の仕事に対する能力のみに基づいて行います。

公正な賃金

それぞれの国・地域の法令等の定める最低賃金、又は地元の慣習で規定される最低賃金以上の賃金を支払います。また、それぞれの国・地域の環境と状況に合った範囲で、より良い賃金や諸手当を提供することに努力します。

集会の自由

従業員が脅迫や報復を恐れることなく、自由な意思に基づき労働組合等を組織することや、それに参加する権利を保証します。また、団体として交渉を行う権利を確保します。

ハラスメントの禁止

良品計画グループは、従業員の人格を尊重します。従業員が身体的、性的、心理的ないやがらせを受けたり、言葉の暴力を受けたりすることは許しません。また、職場におけるハラスメントを認識し、ハラスメント防止への意識を高め、ハラスメントからメンタル不調へつながるリスクを認識して予防を図るため、管理職社員を対象に2018年5月から7月に5回の研修を実施しました。

安全で健康的な労働環境

従業員を危険にさらさず安全で健康的な労働環境を確保します。そのために、安全な飲み水と適切な衛生設備、照明設備、温度調節設備、換気設備、更衣室等を提供します。

業務上の労働基準・安全・衛生などに関する法令などを遵守し、一人ひとりの心身の健康状態に配慮し、健康的で安全かつ衛生的な職場環境の維持・整備とともに、労働災害を未然に防ぐことに努めます。また、労働時間や休憩時間、休暇に関する国際基準と現地法令を遵守し、残業を前提としない働き方を推進しています。万一、職場で災害・事故・その他トラブルが発生したときは、被害を最小限に留めるよう努め、速やかに再発防止に取り組みます。

良品計画では、事業所の安全衛生及び社員の健康管理に関する事項について調査審議するために安全衛生委員会を設置しています。委員長に取締役執行役員を任命しており、取締役会による安全についての監督体制を設けています。安全衛生委員会は安全衛生管理者、産業医、社員・組合代表で毎月開催し、店舗、オフィスの安全管理や従業員の健康管理・メンタルケアなどの具体的な課題について議論し、解決に取り組んでいます。加えて、従業員50名以上(アルバイト除く)の店舗において安全衛生委員会の設置が義務付けられており、店長や地域ごとに選任された産業医を中心に、毎月1回開催されています。

人権の尊重

良品計画グループは、事業とサプライチェン全体で影響を受ける人々の人権を尊重し、国連グローバルコンパクトに基づいた人権デュー・デリジェンスの計画を作成し、継続的に実施しています。従業員からの苦情の受付窓口の設置及び苦情に対処する制度を構築し、従業員が脅迫や報復を恐れることなく、苦情を訴えることを認めます。

【良品計画グループヘルプライン】

良品計画は、法令違反、不正行為及びハラスメントの防止及び早期発見並びに役職員のコンプライアンスに関する知識を補完することにより、自浄プロセスの有効性の向上をはかり、風評リスクのコントロール及び社会的信頼を確保するとともに、通報者の保護を図ることを目的として、「良品計画グループヘルプライン」を設けています。

当社及び国内・海外子会社の役員、社員(嘱託社員、パートナー社員、及びアルバイトを含む)及び派遣従業員を含む全ての従業員等に対して適用します。

ヘルプライン窓口に対して、電話、電子メール(匿名性のあるシステムを利用するものを含む。)または直接面談する方法等により通報等をすることができる。

通報者の氏名を除いたすべての調査結果は社長に報告し、必要に応じて就業規則に定めるところにより、再発防止措置の策定、業務命令や指示等の発令、懲戒処分等人事面の措置その他の必要な社内手続をとるほか、プレスリリース、マスコミ対応、刑事告発等の対外的措置を取ることもあります。

加えて、日本国内では、役職者を対象としたハラスメント研修を行っています。研修では、ハラスメントの定義や事例、未然防止策、事案が発生したときの対応などについて教育を行っています。

2019年度、合計94件の相談が寄せられました。

労働基準違反への対応

当社グループでは、違反案件の指導を受けた場合、経営幹部、監査等委員に報告するとともに、その是正対応をグループ全体に展開し、注意喚起と再発防止に努めています。

2019年度は、労働基準に関する行政からの指摘として、残業時間の基準超過および安全衛生管理不備について、4件の指導または是正勧告を受けました。これについて、当社では、該当事案について事実確認を行うとともに、シフトや業務の見直しなどの対策を行いました。

労働基準に準じた健全かつ適正な労働環境の維持および改善に向けて、今後も働き方改革などに積極的に取り組んでいきます。