当社が展開する無印良品は、単なる製品の集まりではありません。くらしの些細な断片から地球規模の未来までを見通し、考え抜く気配りの集合体でありたいと思います。社会でいま起きている様々な課題に敏感に呼応し、「良心とクリエイティブ」からそれらをより良い方向に解決していくプラットフォームでありたいと願っています。この想いのもと、様々な活動に着手しています。

未利用資源の活用

耕作放棄地

耕作放棄地

千葉県鴨川市で美しい里山風景の残る大山地区は「大山千枚田」で有名ですが、傾斜地にある狭い耕作地が多いため大規模な営農が困難であり、また高齢化の進行による生産者減少の中で、水田の維持が課題となっています。無印良品では、2014年からスタートしている里山トラスト活動の一環として、この地で稲作を続ける生産者を支援するため、価格が低迷する飯用米に付加価値をつけた一品の検討を地域の人々と行い、鴨川市の亀田酒造株式会社が飯用米で日本酒を醸造しました。この商品は、数量限定にて無印良品の限定店舗と亀田酒造株式会社で販売しました。

廃校

廃校

千葉県南房総市の旧長尾幼稚園・小学校の跡地であるシラハマ校舎の旧校庭部分を、菜園付き小屋の用地として区画し、その区画を賃借する方を対象に「無印良品の小屋」を販売しています。

地域コミュニティにおいて学校という施設や場所は重要な役割を担っています。廃校跡地の再生方法のひとつとして、無印良品の小屋を活用することでその土地を愛する方々が集い、新たなコミュニティ作りの一助となり、地域全体の活性化につながることを期待しています。

地元特産物

地元特産物

当社は、商品やサービスを通じて、人と人、人と社会、人と自然をつなぐ存在でありたいと考えています。その実現に向けて、2018年4月にリニューアルオープンした総合交流ターミナル「里のMUJI みんなみの里」を指定管理者として運営するとともに、地元の生産者や企業と連携し、農産物直売および地域の物産品販売を進化継続させています。

また、里のMUJIみんなみの里(千葉県鴨川市)を拠点に、やさいの配送や、ルートで集めた野菜を「無印良品みんなみの里」にて委託販売する流通の起点を担うことで、地域物流をつくり地産地消を広めることを目指します。

団地

団地

2018年12月、東京都板橋区の光が丘パークタウン内にある、ゆりの木商店街の一角に、"community・communication・commodity"をテーマにした、「MUJIcom 光が丘ゆりの木商店街」をオープンしました。無印良品は"居場所の提供"や"くらしの交流"が、団地コミュニティの再生につながるのではないかと考え、夏祭りやクリスマスフェスタなどのイベントを商店会や自治体と一緒に開催したり、店舗にてフードシェアリングについて考えるイベントを行っています。

あいさつや何気ない会話が自然に生まれる、地域コミュニティに根付いた"役に立つ"店舗となることを目指しています。

絆を大切にする活動

諸国良品

諸国良品

地域の生産者とお客様をネットストアでつなぐ産地直送サービス「諸国良品」を運営しています。

良い商品なのに、販路がない、大手企業に卸すには数量や品質レベルなどに対応できない、といったハードルがあってお客様の手に届かなかった、地域に根差した食品、数の少ないもの、期間が限られているものを、生産者の活動や想いとともに産地から直接、お客様へお届けしています。

ローカルニッポン

ローカルニッポン

日本各地の地域課題への取り組みを紹介・サポートするために、無印良品がプラットフォームとなり地域をサポートするWEBサイト「ローカルニッポン」を2015年に開設しました。

ローカルニッポンは、地域での活動やそれを担う人々に焦点をあてながら、地域の魅力に気づくきっかけの場所となることを目指します。地域とつながり、同じ目線でともにその地域の魅力の再発見と再編集を行い、情報を発信していくことで、エリアの価値を高めるお手伝いができればと考えています。さらに、各地の課題解決をサポートするための仕組みづくりにも取り組んでいきます。

里山の保全

里山の保全

千葉県鴨川市にある、雨水だけで耕作する天水棚田。

高齢化にともない維持管理が困難になっていたこの棚田を、都市に住む人達と共に保全することで、自然環境・伝統的なくらしの文化・人と自然が調和した里山空間を、未来の世代へ手渡したい。そんな想いから、「くらしの良品研究所」は「NPO法人うず」と共同で2014年5月から田植え・田の草取り・稲刈りなどの農業体験イベントを行ってきました。

2016年からは、「無印良品 鴨川里山トラスト」と名称を変更し、棚田の保全活動や注連縄飾りを始めとした地域文化の保全活動へと広がっています。

店舗の土着化活動

店舗の土着化活動

無印良品は、店舗が土着化すること、すなわち地域住民の方同士が交流しつながるプラットフォームとなることを目指し、各地域を拠点に活躍する方々を招いたトークイベントや展示会、無印良品の専門販売員によるワークショップなど、様々なイベントを行っています。各地域の拠点となる店舗には、イベントスペース「Open MUJI」を設置し、お買いものを楽しんでいただくだけでなく、地元に根差したプラットフォームとして、各地域の発展に貢献していきたいと考えています。

公共のデザイン

空港

空港

2015年4月に成田国際空港にオープンした第3旅客ターミナルでは、人々の待ち時間を快適にくつろぎやすい空間に仕立てるため、空港を観察して生まれた家具「ソファベンチ」やオーク無垢材のテーブル・椅子を設置しました。続く2019年5月には、中国深圳宝安国際空港T3ターミナルに、無印良品がデザインした公共空間がオープンしました。「休憩エリア」「ビジネスエリア」の2つに分け、それぞれの空間を空港という環境のもと実際の使用状況を観察してデザインしています。

自動運転バス

自動運転バス

自動運転などの先端技術は、都市部はもちろんのこと、より少子化や高齢化が進む地方での課題解決にこそ必要と考えてきました。GACHAは、全天候型という特長に加え、個人所有の車ではなく地域でシェアする公共交通機関としての実用化をターゲットにしている点において、無印良品の考え方と合致し、自動運転技術の研究開発を行うフィンランドの企業Sensible 4との共同プロジェクトを2017年よりスタートしました。無印良品は、本体デザインだけでなく、このバスが走る近い未来の地域を創造するグランドデザインでも協力し、移動手段だけでなく、人々の出会いやにぎわい、新しいかたちの地域コミュニティを生む、温かい社会を共創していく装置でありたいと考えています。

コワーキングスペース

コワーキングスペース

2017年11月より千葉県大多喜町旧老川小学校(2013年閉校)を拠点に、仕事を通じ人と人がつながる場としてさまざまな業種の方々にご利用いただけるコワーキングスペースを開設しています。地元住民の方々ならびに大多喜町と協同して地域の魅力を再編集するとともに、地域資源の活用を通じて地域課題解決型の事業を創出し、訪問客や移住者の増加による産業振興と地域コミュニティ活性化を図っています。

利用者同士のコミュニケーションが生まれ、お互いに学び合うことで、連携や協働、事業創出につながる場所となることを目指しています。

駅

2018年12月、無印良品がデザインした初めての駅空間「京阪枚方市駅」がオープンしました。「いつも使いたい、一度は行ってみたい駅」をコンセプトに、京阪枚方市駅が目指す「駅から始まるまちづくり」の思想と、無印良品の考える「感じ良いくらし」が手を取り合い、地域の方々がつながる"場"として駅空間を考えています。

改札外コンコースを活用して、地域のマルシェやイベント「ひらかたつながる市」を開催するなど、駅の顔となる中央口コンコースを、地域の方々が集う、普段づかいの場所にすることを目指します。

MUJI HOTEL

MUJI HOTEL

泊まりながら無印良品を楽しんでいただける「MUJI HOTEL」。旅や移動は、くらしの一部になり、旅はいま、非日常から日常に、参加するものからつくるものへと変化しています。MUJI HOTELは、アンチゴージャス、アンチチープのコンセプトのもと、ちょうどよい価格でよく眠れ、旅先において体と心を整える空間と、宿泊客と土地をつなげるサービスをご用意しています。旅先であってもいつもの生活の延長の感覚で心地よく過ごせ、街をより深く味わい、楽しむ、旅の拠点となることを目指します。

団地再生

団地再生

無印良品とUR都市機構では、古い建物をどう再生させていくのかを考える「MUJI×UR団地リノベーションプロジェクト」に取り組んでいます。公団住宅の役割は変わってきていることから、古い建物を壊すのでなく、もう一度現代の暮らしに合うような住まいへと変えていくことを皆さんと一緒に考えていく取り組みです。

団地の良さを見直し、優れた部分を上手に生かしながら、そこに無印良品が積み重ねてきた知恵や工夫をそっと掛け合わせて、古くなった住まいも愛着を持って長く丁寧に住みつないでいくことが、これからの日本の暮らしのスタンダードになってほしいと願っています。

素の食のおいしさ

MUJI Diner

MUJI Diner

無印良品は、「人と人」「人と自然」「人と社会」のより良い関係をつくるプラットフォームでありたいと考えています。

MUJI Dinerでは、カラダにやさしく、食べて美味しい「素の食」を、ゆったりとした空間で提供することで、食の大切さ・楽しさを伝えます。漁港から直送された魚介類や、産地まで足を運んで選んだ肉や野菜など、素材や鮮度にこだわったお食事を提供します。

MUJI Dinerが、生産者とお客様をつなぐ場となり、「食」について考えるきっかけとなることを目指します。

Café&Meal MUJI

Café&Meal MUJI

Café&Meal MUJIでは「素の食はおいしい。」というテーマのもと、自然の恵みを豊富に受けた旬の素材とともに、素材そのものの良さを生かした身体にやさしく、食べても美味しいメニューを取り揃えています。

メニューを支える材料は、世界中の産地に担当者が直接足を運び、生産者の方々と交流しながら旬の食材を調達しています。素材そのものの味を生かし、自然のうま味を引き出すために、化学調味料は最小限に抑え、保存料はいっさい使用せず、できる限りシンプルに調理しています。

無駄をなくす取り組み

ReMUJI

ReMUJI

お客様に長年ご愛用いただいた商品(回収した商品の一部)や、ものづくりと流通の過程で発生する販売できなくなった商品をためておき、色を染め直すなど、新たな価値のある商品に再生させる取り組みです。2015年3月オープンの無印良品 天神大名の店舗で販売をスタートし、現在では日本国内の6店舗にて常設で販売をしています。

BRINGプロジェクト

BRINGプロジェクト

2010年に「FUKU-FUKUプロジェクト」としてスタートした「BRING」は、繊維製品を再生する新しい技術を中心に、衣料品の100%リサイクルをめざし発足した企業連携のプロジェクトです。ブランド名の「BRING」は、「持ってくる」という消費行動を示すとともに、「持ってこよう」という呼びかけとしても機能するものです。このプロジェクトを通じて循環型社会形成への貢献を目指しており、良品計画ではプロジェクトがスタートした2010年から参加しています。

ショッピングバッグ

ショッピングバッグ

人と自然とのより良い関係を考える無印良品は、地球のごみを減らすため、できることからはじめています。

お買い上げ時にお渡しするレジ袋の削減もそのひとつ。2020年6月より、プラスチック製ショッピングバッグを廃止し、全店舗にて、紙製のショッピングバッグをお渡ししています。また、お買い物でご利用いただけるマイバッグの種類を拡大し、マイバッグの使用を推進しています。

これからも地球資源の循環化および廃棄物削減に向けて、これからもできることからすすめていきます。

社会への支援

被災地支援

被災地支援

NPO法人ジャパン・プラットフォームや日本赤十字社などの団体や自治体などを通じて、商品や寄付金による緊急災害支援を行っています。これまでに東日本大震災復興支援や、地震や台風による豪雨被害に対する支援のほか、こども食堂を通じた食品寄贈など、被災地への緊急災害支援、NPO・NGO団体への寄付、物資支援をおこなっています。また、一般の方がネットストア上で、自分の納得した寄付先に、少額からでも簡単に寄付できる「無印良品の募金券」という決裁のしくみをご提供しています。

途上国との取り組み

途上国との取り組み

独立行政法人国際協力機構(Japan International Cooperation Agency、以下 JICA)が発展途上国で支援している一村一品運動に賛同し、JICAとの共同企画商品を展開しています。地域の特産物を活かした商品を企画することで、住民による地域活性化を目指した取り組みで、無印良品では、キルギス産の羊の毛を使用し手加工のみで作られたフエルト製品を2010年より継続的に販売しています。

この取り組みは、アジアの小売業として初めて国連開発計画 (UNDP) が主導する「ビジネス行動要請 (BCtA)」の取り組みとして承認されました。

永く使える、変えられる

MUJI RENOVATION CLUB

MUJI RENOVATION CLUB

MUJI RENOVATION CLUBでは、ライフスタイルの変化や家族の成長に応じて家具や建具などで自由に仕切り、簡単に安全に変化させていくことができる暮らしの原点となる一室空間「MUJI INFILL 0」や、家具や建具を配置し自由に間取りや暮らしを編集する「MUJI INFILL +」のほか、豊富な事例をご覧いただき、リノベーションの道筋をご案内します。

MUJI HOUSE

MUJI HOUSE

無印良品の家を展開する株式会社MUJI HOUSEでは、「永く使える、変えられる」をコンセプトに家づくりを行ってきました。空間に役割を固定させずライフスタイルの変化や家族の成長に応じて、家具や建具などのインフィルで自由に仕切り、簡単に安全に変化させていくことができる一室空間の家は、今も、10 年後も、30 年後も、さまざまな可能性に柔軟に対応できます。また、強度実験で品質が保証された集成材を用いて強度と耐久性を求めた新しい木造構法を取り入れています。

天然資源の保全

キャンプ場運営

キャンプ場運営

「そのままの自然を、そのまま楽しむ」という思いのもと、津南キャンプ場(新潟県・津南町)、南乗鞍キャンプ場(岐阜県・高山市)、カンパーニャ嬬恋キャンプ場(群馬県・嬬恋村)の3つの拠点でキャンプ場を運営し、合計で約70万坪の森林を管理しています。また、3つのキャンプ場では、地域の方に講師として参加していただくアウトドア教室の開催やキッズサマーキャンプの開催を通して、自然への理解を深めていただく活動を行っています。