環境への配慮

環境マネジメント

良品計画は、環境マネジメントシステムの継続的な改善に努め、サプライチェーンとともに環境マネジメントを推進していきます。

環境方針

良品計画は、その商品やサービスを通して生活を簡素に美しく整えることにより、社会全体や地球人としての課題の解決を目指してきました。事業活動においても、自社とサプライチェーン全体であらゆる無駄をなくし、資源の有効活用、再資源化、省エネルギー、廃棄物の削減、環境汚染の予防に努め、持続可能なビジネスを構築します。

環境マネジメント体制

良品計画は、環境方針に基づき、各グループ企業・全部門が事業活動を通じて、環境に配慮した取り組みを進めます。各種取り組みや目標の推進状況等については、ESG推進委員会で報告され、管理・改善を行なっています。専門的な知見を必要とする案件については、外部専門機関と連携して試験、監査、管理等を行っています。
ESG推進委員会は、代表取締役会長を議長とし、社内取締役、執行役員、関連事業部門の責任者が参加して毎月開催しています。各種目標や取組みの進捗については、年2回以上、取締役会で報告・審議され、その内容は方針や活動内容に生かされています。
なお、各種リスクについては、コンプライアンス・リスク管理委員会にて検討・協議され、取締役会に報告されます。

環境に配慮した商品の開発

無印良品は、「わけあって、安い」をキャッチフレーズとし、安くて良い品として1980年、西友の自社開発の経験を基に生まれました。商品開発の基本は、生活の基本となる本当に必要なものを、本当に必要なかたちでつくること。そのために、素材を見直し、生産工程の手間を省き、包装を簡略にしたことから、シンプルで美しい商品として長く人々から愛されています。

無印良品誕生以来、私たちはその想いを更に発展させ、生活者や生産者に配慮した商品・サービスを無印良品として具体化することで、世界の人々に「感じ良いくらし」を提案していきます。「感じ良いくらし」を実現する企業として企業運営では3つの約束を、そしてその中でも事業運営の根幹である商品開発では3つの視点、生産では3つの基準を掲げて実践します。

これらの取組みを通じて、商品の開発段階から、資材ごとのLCA(Life Cycle Assessment)を考慮し、商品の品質や機能とCO2排出量の観点から、気候変動対策を推進しています。

商品例:

オーガニックコーヒー

オーガニックコーヒー

有機栽培された豆を日本国内で焙煎、ブレンドしました。4つの味わいから お選びいただけます。カフェインレスもご用意しています。

※オーガニックとは:過去3年間以上、殺虫剤や除草剤、化学肥料などを使用していない土地で栽培すること。豆の焙煎をはじめ、加工段階においても添加物、加工補助剤などを使用していないこと。

肌にやさしく環境に配慮した洗剤シリーズを発売

肌にやさしく環境に配慮した洗剤シリーズを発売

無印良品では、新たに洗剤シリーズ5種を2019年10月に発売しました。この洗剤シリーズは、本当に必要な成分以外はすべて省き、無香料・無着色で、蛍光増白剤や漂白剤は使用していません。また、洗う人の肌への負担を最小限にするため、「必要以上に洗わない」「余分な洗剤を使わない」ように、洗浄力と手肌へのやさしさの両方を実現しました。石油由来の界面活性剤を使用せず、環境に配慮して栽培されたヤシの実を使っているため、排水は微生物によって水や二酸化炭素などの無機物に分解され、自然へと還っていくことで、環境負荷を減らし、洗う人、洗ったものにもやさしい洗剤です。

コオロギせんべい

良品計画は、世界の急激な人口増による、今後の食糧確保と環境問題の課題を考えるきっかけになればという思いから、昆虫食研究の第一人者の徳島大学と協業し、コオロギを食材とするための取り組みを始めました。徳島大学からは、食用コオロギの実用化に向けた研究成果を、当社からは商品開発プロセスを共有し、おいしく食べていただける昆虫食の開発を進めています。

国連食糧農業機関(FAO)も、栄養価が高く環境への負荷も少ないという理由で、家畜の代替として昆虫食を推奨しており、中でもコオロギは食用に適しているとして国内外で注目されています。

情報開示

良品計画グループのISO14001認証取得比率:なし(2023年8月末時点)

環境違反罰金額:なし(2023年8月期)