募金券でつくれる未来
社員との対談
第32回 リボンムーブメント×良品計画 女子大生が結成。女子のための啓発活動!
全国の仲間とつながりながら
稲富:そうそう、リボンムーブメントのメンバーには、男の子もいるんですね。
天野さん:そうなんです。男子は、最初は引いたりもするんですが(笑)、「彼女にもちゃんと知ってもらわないと」とか、自分事として考えてくれるようになる人もけっこういるんです。男子は男子で違う目線を持っているので、私たちが気づかないことに気づいてくれることもあります。
石井:そういう男の子はすてきですね。
澁谷さん:はい。リボンムーブメントには現在、東京だけでなく、全国の主要都市を中心にネットワークがあります。それぞれに活動しているのですが、仙台は男子学生が中心メンバーのひとりになっているんですよ。
石井:へぇー、そうなんですね。やっぱり今の学生さんは意識が高い!
稲富:都市ごとの個性があるんですか?
澁谷さん:仙台は男性が多いですし、札幌だと医療系の大学生が多いなど、都市ごとに個性はありますね。基本的に手づくりの活動なので、行っていることも多様です。ただし、リボンムーブメントとしての意識合わせは常に行っていますから、考え方や方向性などは大枠で統一しています。スカイプやフェイスブックで、いつも連絡を取り合って、得意分野を持ち寄りながら全体の底上げをはかっています。
石井:立ち上げから5年ほどですよね?全国に広がって、男子もいて、すごいですね。
澁谷さん:現メンバーには女子高生もいますし、わいわいやってます!
稲富:楽しそう。啓発のための具体的な手段も、みなさんで知恵を出し合うんですよね?
天野さん:同年代としての肌感覚もありますが、広く意識調査を実施して傾向をつかみ、その結果を踏まえたうえで、どのようなアプローチが効果的か考えています。啓発イベントでは話に乗ってきてくれるけど、実際に検診に足を運ぶかというと、それには至らないとか、伝えることの難しさ、もどかしさで悩むことも多いです。でも、全国にたくさんメンバーがいて、一緒に考えることができます。本当に、みんな「仲間」だって思えます。
相談相手になれることが喜び
石井:リボンムーブメントの皆さんは、学生生活で得るものがたくさんありそうですね。
天野さん:はい。やっていて良かったなぁと思います。この活動に参加したからこその出会いや、経験がたくさんあります。そしてやはり、友だちが打ち明けづらいような体の悩みに対して、自分が相談相手になれるようになったことが嬉しいです。
澁谷さん:私もそうです。相談相手になれることもだし、誰かの役に立てるって、嬉しいことですよね。私は自分のことを、「語り手」だって思っているんです。ひとりの語り手として、どうやったら伝わるか、行動につなげてもらえるか、難しいところですが、やりがいがあります。
石井:なんか感動しちゃいます・・・。
稲富:おふたりのように、活動メンバーがキラキラしているから、どんどん協力する人も増えるんでしょうね。そんなに充実した学生時代で、うらやましいくらいです。
石井:完全にうらやましいです(笑)。
天野さん:私はリボンムーブメントの活動を通して、自分を大切にすることを学んだし、それによって、周りの人のことも、より大切に思えるようになりました。卒業後は民間企業に就職が決まっていますが、是非、OGとして引き続き関わっていきたいと思っています。
澁谷さん:石井さんのお嬢さんも、よろしければメンバーに・・・(笑)!
石井:本当ですね!話してみます(笑)。
対談を終えて
石井:子宮頸がんについて無知で、おまけに無頓着でした。今回の対談を前に初めてネットで調べたりして・・・お恥ずかしいです。リボンムーブメントさんのご活動には心から感銘を受けました。活動内容はもちろんですが、おふたりのような若い人の行動力と、そして仲間とのつながり。今も十分充実していらっしゃる様子ですが、後々、必ず財産になりますよね。とてもうらやましく思いました。母親としては、自分の娘にも、おふたりのように代えがたい出会いのある学生時代を送ってほしいです。お話できて良かったです。
稲富:素直に素晴らしいと思いました。尊敬します。私の方がおふたりより女性として先輩ですが、婦人科は縁遠い存在でした。独身だし、出産経験もありませんし、身近に感じられなかったんです。検診の重要性はわかっているつもりでも、行動に移すまでのプライオリティが上がってこない。私のような人は多いのではないでしょうか。最近妹が出産したことと重なり、背中を押してもらいました。やっぱり大事なことなんだって、意識が芽生えたんですね。本当にいいきっかけになりました。ありがとうございました。
※役職等は対談当時のものです
リボンムーブメントは、2013年8月26日から11月24日の期間、
無印良品ネットストア「募金券」で募金を実施し、
48人の方から合計16,400円の寄付を集めることができました。
ご協力ありがとうございました。