株式会社良品計画は、今秋にむけて衣料品の新商品として「アンデス綿」婦人カットソーシリーズを8月2日(火)より全国の無印良品およびネットストア（www.muji.net）にて発売いたします。

南米ペルーのアンデス山脈、標高が高く寒い地域で育つ綿花は、繊維自体が暖かい空気を含もうとするため保温性が高く、起毛しているのが特長です。その高地で育った綿花だけを使い、温かみのある柔らかな商品であることを表現したいと考え｢アンデス綿｣と名づけました。

ペルーの綿は繊維が短く太いため、靴下やスウェットウェアなどの丈夫なカジュアル衣料に加工されることがほとんどですが、今回はそれを日本の優れた紡績技術を持つ職人の手によって軽くて細い糸に加工し、柔らかな風合いのあるウェアに仕立てました。

また、現代女性が求める「ナチュラル志向」や「気負わずに着る」というニーズに合わせ、「軽さ」「やわらかさ」「ふっくら感」をキーワードに着心地の良さを一番に追求しました。デザインについても、前開きの合わせ部分に布帛を使うなど、ボタンの開け閉めを繰り返してもへたりにくくするなど、「ベーシックだけど、ちょっと気になる」というように、素材の良さだけではなく着ることを考えた工夫がアクセントになっています。

繊維産業の生産拠点が中国に移っていく中、日本には昔ながらの高度な技術を生かし、特色のあるモノ作りをすすめている工場があります。今回は、関西地区にある工場の一つと共同で、糸の太さや網目のつまり具合など試作を重ねてきました。その結果、表面に凸凹がある素材感と着て洗濯をするほどふっくらと空気を含みやわらかくなっていくという感触の変化を楽しんでいただける商品になりました。また、アンデスの高地で採れた綿を、日本で紡績、編み立て、染色し、中国で裁断、縫製するというように場所を移し、それぞれ得意分野を生かすことでコストを抑え、お求めになりやすい価格を実現しています。

今後は、無印良品の新しいベーシックなアイテムとして季節に合わせ少しずつ編み方を変えた商品が揃う予定です。