あなたの服を地球の福に。FUKU-FUKUプロジェクト始まる!無印良品、ワールドでの不要となった服の回収に関するお知らせ

無印良品を運営する株式会社良品計画(東京都豊島区/代表取締役社長 金井政明)は、株式会社ワールド(兵庫県神戸市/代表取締役社長 寺井秀蔵)と共に経済産業省および独立行政法人中小企業基盤整備機構の支援する繊維製品リサイクル・モデル事業に製造小売業として参加します。

本事業は日本環境設計株式会社が事務局となり、同社が所有する綿素材のケミカルリサイクル技術(特許出願済み)を中心とした一般衣料の100%リサイクルを目指すもので、遅れていた一般衣料リサイクルを推進させる大きな意義のある実験です。

この事業の本格的な実現のために、両社では回収実験をFUKU-FUKUプロジェクトと名付け、良品計画では都内旗艦店である無印良品有楽町、MUJI 3店舗および神奈川県、町田市の無印良品26店舗において、2009年8~10月の3ヶ月間、無印良品の不要となった服の回収を行います。

繊維リサイクルの現状

  1. 一般衣料品等の繊維製品のリサイクルについては、特に、素材の複合度の高さや製品の多様性、進まない再生用途の拡大が大きな壁となり、その取り組みが自治体による行政回収など、一部に限定されています。
  2. 我が国においては、年間約210万トン強(注1)にのぼる繊維廃棄物が、そのまま焼却または埋立処分がされており、特に、一般衣料品等のリサイクルが進んでいないこともあり、早急に何らかの対策を講じることが求められています。

(注1)2004年に国内で繊維製品の製造に使用された繊維原料は114万トンで、うち15万トンが産業廃棄物として廃棄されている。一方、同年度の繊維製品の排出量は230万トンであるが、その内ウエスや反毛として再生利用されているのは10万トン、友人への譲渡やリサイクルショップ、中古衣料としての海外輸出等としてリユースされているのは23万トンに過ぎず、大半の197万トン(86%)が一般廃棄物(事業所からは産業廃棄物)として処理されている。
[出典:(独)中小企業基盤整備機構が実施した平成18年度の繊維製品リサイクルの現状調査]

ケミカルリサイクル技術

日本環境設計株式会社が所有する「酵素バイオエタノール製造技術」は、不要となった服から綿繊維部分を分解し発酵させ、バイオエタノールを得る技術であり、綿繊維のケミカルリサイクルを可能にする新技術です。日本環境設計株式会社は、現在、この技術の商用化にむけて実証実験を実施しさらなる技術開発を推進しています。この技術により製造されたバイオエタノールは工業用エタノールや、石油に代わる燃料として使用されます。また、ポリエステルやナイロンといった化学繊維についても、東レ株式会社や帝人ファイバー株式会社が保有する技術によりリサイクルを推進します。本事業では、複合繊維からなる一般衣料のケミカルリサイクルについても検討課題とし、将来的には不要となった服の100%リサイクル化を目指します。

※現在、日本国内で廃棄されている綿約120万トンから生産可能なバイオエタノールは約85万キロリットル、削減できるCO2は年間約130万トン-CO2に及びます。

繊維製品リサイクル・モデル事業

本事業では日本環境設計株式会社が事務局となり、一般衣料品等の繊維製品に係るリサイクル技術の確立及び効率的な回収手法の検証を行うべくモデル事業を実施することで課題等を抽出・整理し、その結果を踏まえ、「回収」「再生」「再生製品の使用/販売」を含めた一貫した効率的な繊維製品リサイクルシステムの構築について提案します。株式会社良品計画および株式会社ワールドは回収する仕組みを構築するグループとして、消費者への普及啓発と以下の課題の整理を行います。

  1. 消費者の繊維リサイクルに対する意識と行動の把握
  2. 消費者への普及啓発(プロモーション)
  3. 繊維リサイクルへの課題整理
    ・小売店にとってのメリット、デメリットの確認
    ・繊維リサイクルにかかるコストの算出と今後の事業性評価

良品計画での不要となった服の回収スケジュール

  1. 実施期間
    2009年8~10月の3ヶ月間
  2. 実施店舗
    【都内旗艦店】
    無印良品有楽町、MUJI 東京ミッドタウン、MUJI 新宿、MUJI 銀座松坂屋
    【神奈川県および町田市内の直営店舗】
    無印良品青葉台東急スクエア、無印良品ルミネ町田、無印良品町田、無印良品ミウィ橋本、無印良品そごう横浜、無印良品港北東急、無印良品新横浜プリンスぺぺ、無印良品ららぽーと横浜、無印良品横浜ジョイナス、無印良品みなとみらい、無印良品横浜西口、無印良品オーロラモール東戸塚、無印良品藤沢、無印良品平塚ラスカ、無印良品ダイナシティ小田原、無印良品相模大野ステーションスクエア、無印良品ジャスコ秦野、無印良品本厚木ミロード、無印良品イオン大和、無印良品上大岡京急、無印良品港南台バーズ、無印良品横須賀モアーズシティ、無印良品ラゾーナ川崎、無印良品川崎ルフロン、無印良品川崎BE、無印良品ノクティプラザ溝の口、無印良品日吉東急
  3. 回収条件
    無印良品にて過去にお買い上げいただいた紳士、婦人、子供衣料(但し下着、雑貨を除く)
    ※洗濯ネーム表示に株式会社良品計画と記載がされているもの
報道関係の方のお問い合わせ
株式会社良品計画 経営企画部 広報課rk-pr@muji.co.jp
以上