油田開発放棄にむけた国際支援基金「ヤスニITT信託基金」プロジェクト中止に関するお知らせ
無印良品を展開する株式会社良品計画(東京都豊島区/代表取締役社長 金井政明)は、南米・エクアドル共和国、ヤスニ国立公園内の油田開発放棄に向けた国際支援基金「ヤスニITT信託基金」プロジェクトの中止に関し、国連開発計画(以下 UNDP)を通じ、エクアドル政府より出資金の返還がありましたのでお知らせします。
エクアドル政府は、石油に依存しない社会をどのように実現してゆくか」という課題を国際社会へ提案し、ヤスニ国立公園内の油田開発放棄に向け、今までにない経済モデルとしてヤスニITTイニシアティブプロジェクトを立ち上げました。当社は2012年1月、同政府とUNDPの活動に賛同し、新しい持続可能な秩序の回復や将来のエネルギー問題への解決方法のための基金へ、20万ドルの出資を行いました。
しかしながら、同政府が数年にわたりプロジェクトを世界中で推進したにもかかわらず、政府が目標としていたサポート(出資金・寄付金)を得られなかったため、誠に残念ながら、2013年8月、同政府はプロジェクトの中止を発表いたしました。そのため、当社も同プロジェクトへの出資金の返還を受けました。お客様よりいただいた寄付金につきましても返還をさせていただくことになりました。
この活動に賛同いただいた皆様はじめ、無印良品ネットストア「募金券」を通じ寄付をお寄せいただいた皆様に深く御礼を申し上げます。
駐日エクアドル大使館 レオナルド・カリオン大使からのメッセージ
ヤスニITTイニシアティブについて
ヤスニ国立公園のイシュピンゴ・タンボコチャ・ティプティニ (ITT) 地区にある大油田には、想定約8億5千万バレルの石油があるとされている。その開発で得られる収入の半分を国際社会が資金提供することにより、エクアドル共和国政府がその油田開発を永遠に放棄するという計画。
ヤスニITT信託基金について
2010年8月、エクアドル共和国政府と国連開発計画(UNDP) によって設立された基金。資金は、再生可能エネルギープロジェクト(水力、太陽光、風力、バイオマスなどによる発電)や、森林破壊の防止と生態系の保全、基金の目的に含まれる様々な分野での社会開発促進に使われる。
【在日エクアドル共和国大使館】
【ヤスニITT信託基金・国連開発計画(UNDP) 寄付サイト】
※2011年12月28日付 良品計画ニュースリリース
株式会社良品計画 経営企画部 広報課rk-pr@muji.co.jp