10/2(月)から受注開始 日本の木でできた家具シリーズ拡大 国内林の資源循環の活性化をめざし、木材の産地指定が可能に
2023.09.28
無印良品を展開する株式会社良品計画(東京都豊島区/代表取締役社長 堂前 宣夫)は、2016年に株式会社内田洋行(東京都中央区/代表取締役社長 大久保 昇)と共同開発して販売した「日本の木でできた家具」シリーズを7年ぶりに拡大します。中空パネルを使用した家具に加えて、新たなパネル2種類を使った家具を共同企画、商品化します。また、使用する国産材の産地指定※ができるようになります。国産の木材パネル3種類に組み合わせるため、フレームや脚として使用するスチールパーツも再設計しました。従来販売していたシェルフ、テーブル、デスク、ベンチのアイテム数から約3倍になります。また、今回の共同開発をきっかけに、日本国内の森林の資源循環を活性化させるため、山林と人の暮らしのつながりや、木材への理解を促進する活動をおこないます。
当社は、「感じ良い暮らしと社会」の実現に向けて、生活者の皆さまの「日常生活の基本を支える」ことを目指し、日々の暮らしを豊かにする商品やサービス、使うことで社会を良くする商品を手に取りやすい価格で提供しています。この度の取り組みは、国産木材活用の促進、森林への理解を促すことで、国産材の利活用減少から生じる社会課題の解決へ貢献し、森林資源の循環を目指します。
※一部地域を除く
■日本の木をつかったパネル
新たに2種類のパネルを追加し、産地が異なる板材を組み合わせても装着できるように再設計したスチールパーツと組み合わせて、ワークデスク、テーブル、ユニットシェルフ、ベンチとして販売します。フレームや脚をスチール製にすることで、頑丈で長く使える家具に仕立てています。
1.三層パネル(新商品)
目や手に触れる機会の少ない二、三層目に節あり材や傷がある材を活用することで素材を無駄なく使った板です。
ラミナと呼ばれる製板を集成して作った薄い板を、繊維方向が直行するように三層に貼り合わせているので、強度や形状保持性が良いのが特徴です。
中国地方の木材を使用しています。
2.台形集成材(新商品)
立木の穂先や間伐材など、丸太の中心で柱が取れない細い木材(小径木)を活用して作られた天板です。小節(こぶし)が多いものの抜節(ぬけふし)が少ないのが特徴です。
丸太から一度台形型のパーツを切り出し、再集成することで、多くのパーツが集まってできた板なので、反りや割れに比較的強いのが特徴です。
宮崎県産の木材を使用しています。
<参考> 既存商品:中空パネル
丸太の中心から板や柱を取る際に出る、丸みのついた辺材を無駄なく活用し作られた板です。
木表(きおもて)側を内側に向けて集成材にしていくことでパネル内に空洞ができ、強度がありつつも、同じ厚みの木材と比べて比較的軽いのが特徴です。宮崎県産の木材を使用しています。
■主な商品
ワークテーブル ¥135,000~ ワークデスク ¥82,000~ シェルフ ¥78,000~
日本の木でできた家具シリーズは、無印良品 グランフロント大阪内事務所のほか、無印良品 東京有明内事務所および空間設計部のウェブページ※にて販売します。
■国内森林の資源循環、活性化を目指した啓発活動
山林は、日常の中で使用している木製品だけでなく、水や食物などにも密接に関わっています。
無印良品と内田洋行は、山と生活者の繋がりを深め、持続可能な「感じ良い暮らしと社会」の実現を目指すため、トークイベントや、ワークショップ、SNSなどで積極的に発信していきます。
また、山と日常生活の関係や、林業を営む方々の思いや生活の様子をまとめた冊子「山がいきる」および、木材に使われる樹木の特性や木製品の取り扱いに関するガイドライン「木準」を発行し、両社のショールームや店舗に設置し、10月から啓発活動を行っていきます。
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