「商い」を通じて社会に貢献する
品質の考え方
無印良品のものづくりの基本となる考え方は、1980年のブランド創生以来変わっていません。環境・社会に配慮した3つの視点、①素材の選択、②工程の点検、③包装の簡略化、を守りながら商品をつくり続けています。これら3つのわけに沿った「感じ良いくらし」を実現する商品やサービスの提供には、お客様に安心してご利用いただける商品づくりが最も重要であると考えています。
無印良品では、「良品基準」に基づいて、設計開発・調達・生産の各工程を点検し、安心・安全な商品の提供に努め、以下を継続的に実現していくことを目指します。
- 生活者視点で探求された価値とわけをもつ「良品」
- 生活者や生産者、環境への配慮
- 社会全体や地球人としての課題の解決
- 市場品質事故ゼロ
- 市場不良率の低減
- 品質重視意識の徹底
安心・安全への取り組み
良品基準
無印良品では、世界各国および地域の行政が定める各種の法律を遵守することを前提とし、その上で自社基準である「良品基準」を定めています。「良品基準」は、開発・生産部および各商品部が商品の情報・社会的環境の変化・市場動向・業界動向等の情報を日々収集し、良品基準の新規策定・改訂・廃止が必要な事案については詳細をリサーチし、必要に応じて新規策定・基準の改訂・廃止を検討することによって、常に商品品質が保証できる状態に維持管理しています。
リスクアセスメント
製品事故及び不良・苦情を起こさないことを目的に、製品のデザイン、設計、製造、流通及び使用環境におけるリスクを評価する「リスクアセスメント」を行っています。製品事故の再発防止の取り組みはもちろん、製品の企画開発・設計の段階で、上記のリスク(合理的に予測可能な誤使用による事故、不良・苦情も含む)を洗い出し、未然にそのリスク因子に対処しています。
設計初期の段階においてリスクアセスメントを実施することにより、製品が企画開発されてから使用され、廃棄されるまでの製品ライフサイクル全般におけるリスクを抽出すると共に、抽出されたリスクに対する課題解決を設計に盛り込み、市場にて事故、不良、苦情などが発生するリスクを低減し、円滑な商品化を目指しています。
品質問題を迅速に対応するための活動
お客様からいただく商品に関するお声は、全て専用のデータベース(「声ナビ」システム)に登録され、その内容に応じて、開発・生産部、各商品部、その他関連部門が連携し迅速に対応しています。専用のデータベースには、取引先および工場が直接アクセスし内容を確認することで、品質問題にスピード感をもって対応できる環境を整えています。また必要に応じて、外部検査機関との連携を開発・生産部が行っています。
そのほか、不具合情報の早期発見を目的とした週次ミーティングを開発・生産部が主幹となって開催したり、商品部における品質改善活動の進捗確認を目的とした品質向上委員会を月次で開催することによって、継続的な品質改善に努めています。