環境への配慮

化学物質管理

基本方針

良品計画グループは、安全な商品を製造し、お客さまや生産パートナー、従業員、地域社会の健康と安全を守るために、化学物質が人体や自然環境に与える影響を考慮し、地球環境の汚染防止と低減に努めます。そのために、法令を遵守したうえで、特定の有害化学物質の使用を禁止し、最終商品や製造プロセスにおける化学物質の管理を徹底します。

管理体制

環境マネジメント体制に従って管理・推進しています。

目標

法令遵守、地球環境保全に対する影響を低減できるよう取り組みます。

  • 商品や、製造プロセスにおいて、適切な化学物質管理を実施します。
  • 適用されるすべての環境法令、規制、基準を遵守します。
  • 有害性が疑われる物質の使用の禁止を進めます。
  • 完成品の定期的な試験により、禁止・制限物質に関するルールが遵守されていることを確認します。

繊維製品に対する制限物質リストによる管理

良品計画は、環境や社会に配慮したものづくりを実現するため、繊維製品に含有される有害な化学物質を制限する管理を行います。

良品計画は、グローバルサプライチェーンにおける化学物質の管理・削減・規制に取り組む団体「Apparel and Footwear International RSL Management Group (AFIRM)」に加盟しています。
当社は、AFIRMの制限物質リスト(RSL)に当社基準を加えた「良品計画 製品制限物質リスト」の遵守を、生産パートナーに要求しています。

良品計画 製品制限物質リスト(2024.8.30更新)

有機フッ素化合物(PFAS)に対する取り組み

有機フッ素化合物(PFAS)は、主に繊維製品において、撥水加工の用途などで使用される化学物質です。
しかし、PFASの一部物質は、発ガン性などの有毒性や体内への高い蓄積性により人体に悪影響を及ぼしうるほか、環境中で分解されにくい性質を有するため土壌や水質などの環境汚染も指摘されています。
このため、すでに多くの国々で規制されているC8タイプのPFAS(PFOA、PFOS)だけではなく、近年、欧米を中心にPFAS全体を規制する動きが広がっています。

良品計画は、2023年8月期以降に製造する繊維製品に対して、生産段階におけるすべてのPFASの使用を制限し、廃絶に向けた取り組みを進めています。

※詳細は「良品計画 製品制限物質リスト」をご参照ください。

生産パートナー行動規範

良品計画は、製造委託先の工場に対して、「生産パートナー行動規範」に基づき、環境汚染の可能性がある化学物質の安全な管理と水や大気の汚染防止と低減を求めています。自社品質基準「良品基準」の共通安全性基準のなかで、使用禁止とする化学物質を明記し、生産パートナーと共有しています。製造工程においても禁止された化学物質は使用せず、各国・地域の法令で指定された化学物質に関しては、法令に基づき排出量を把握し、行政へ報告を行います。

取引先工場の環境監査

良品計画は、「生産パートナー行動規範」に基づき、工場の労働環境や人権、および環境を守るために本行動規範の遵守を誓約いただける生産パートナーとのみ取引することとしています。さらに、本行動規範を遵守し、継続的な取組みを実施していることを確認するため、良品計画が委託する第三者の専門機関による労働環境モニタリングと同時に環境監査を実施し、生産パートナーがこれらの規範のいずれか一つでも満たしていない場合は、是正措置を講じるよう工場と共に改善活動に取り組んでいます。

環境監査項目には、化学物質の保管・管理状況、取扱手順書の整備状況、有害物質や排水・ガスの適切な処理とモニタリングなどが含まれています。