海外事業部 ベトナム担当 永岩 徹也さん

2020年11月27日(金)、ベトナム最大の都市・ホーチミンに、ベトナム1号店となる「MUJI PARKSON LE THANH TON」が東南アジア最大の売場面積をもってオープンしました。今回はベトナム担当の永岩さんに、現地法人社長として新規国1号店のオープンまでの道のりや目指すことについて話を伺いました。

■ベトナムマーケットおよび1号店MUJI PARKSON LE THANH TONについて
 ベトナムは、コロナ禍でもプラス成長を維持するなど、近年高いGDP成長率を誇り、東南アジアでも有数のマーケットとして世界から注目されています。また、平均年齢が30歳と若く、若い世代を中心に消費が非常に活発なことも特長です。1号店を出店したホーチミン市は、ベトナム経済の中心であり、MUJI PARKSON LE THANH TONは、ホーチミン市の中心にあたる1区の一等地、日本で例えると銀座・渋谷・新宿といった最も人が集まる中心街の目抜き通りに位置しています。このような場所に1号店かつ東南アジア最大の店舗を出店できたことは、ベトナムにおけるMUJIのプレゼンスを高めていく一歩として大きなことだと考えています。

■これまでのキャリアと新規国1号店オープンから学んだこと
 日本国内では、販売部で9年、そのうちの7年間店長として経験を積んだ後、MUJI Malaysiaでの営業担当、MUJI Thailandにてベトナム現地法人設立の準備を行いました。日本の店長時代から、“良いことはすぐにやる・悪いことはすぐにやめる” を自身の行動として掲げており、今も変わらず自分の仕事を支えている行動です。
 新規国での立ち上げは、想像以上に多くの困難に直面しました。特にベトナムは社会主義国で何をするにも規制が伴います。化粧品や食品など肌に触れたり口にしたりする商品は全て、輸入前に許認可の取得が必要であり、また、会社設立のために審査や事業内容の申告、店舗開店に伴う周辺環境への影響値の申告など、当局とのやりとりは多岐に渡ります。これら現地での事業に必要な情報収集を行うため、店長時代から磨いてきた人当たりの良さを活かし、ベトナム着任後は多くの人に直接会ってベトナム国内における規制や法律を学びました。店舗設置許認可の取得がオープン間際になるなど想定外のことが起こり続け、スケジュール通りに進まない中で、常にいくつかの選択肢を用意しながら、状況に合わせて冷静かつフレキシブルに対応をしていくことが、新規国の立ち上げでは非常に重要なポイントだと学びました。

■現地スタッフとのコミュニケーション
 自分の言葉で自分の考えを伝えることを心がけています。開業前の準備から継続して行っていることは、店舗スタッフを含む全てのスタッフの入社1日目に、良品計画のこと、MUJIのこと、MUJI Vietnamのビジョンを私自身から直接伝えています。店舗スタッフは英語が話せないスタッフも多いのでベトナム語の通訳がつきますが、それでも、顔を見て直接自分の思いを話すことが大事だと考えています。自分自身のMUJIに対する考えや会社のビジョンを伝えた後、スタッフが理解し共感してくれたときは、嬉しく、やりがいを感じます。世界各国・地域同様に、MUJI VietnamにはMUJIのことを好きなスタッフが溢れています。

■現地スタッフとのコミュニケーション
 自分の言葉で自分の考えを伝えることを心がけています。開業前の準備から継続して行っていることは、店舗スタッフを含む全てのスタッフの入社1日目に、良品計画のこと、MUJIのこと、MUJI Vietnamのビジョンを私自身から直接伝えています。店舗スタッフは英語が話せないスタッフも多いのでベトナム語の通訳がつきますが、それでも、顔を見て直接自分の思いを話すことが大事だと考えています。自分自身のMUJIに対する考えや会社のビジョンを伝えた後、スタッフが理解し共感してくれたときは、嬉しく、やりがいを感じます。世界各国・地域同様に、MUJI VietnamにはMUJIのことを好きなスタッフが溢れています。

■MUJIベトナムとして目指すこと
 外国企業として利益の出せる事業を行うことで税金を収め国の発展に貢献するとともに、ベトナムの方々のくらしの役に立つために、手に取っていただきやすい価格でMUJIを提供し続けていきたいです。また、ベトナムには娯楽がまだ少ないので、MUJIの店舗に来ることが一つの楽しみとなるように、店頭には発見があり、地域の方々との繋がりの場を提供していきたいと考えています。例えば、ベトナムの伝統文化である手編み籠の職人の方とともに店頭でワークショップを行うなど、若い世代が伝統工芸に興味を持つきっかけとなったら、現地文化の継承に繋がっていくのではと思います。急激な経済成長で失われてしまうかもしれない文化など、これまでに大切にしてきたことを、MUJIベトナムが人と人、人と地域を繋ぐことによって継いでいくお手伝いができればと考えています。