千葉県南房総エリアで「やさいバス」の運行を始めました。

2月5日(金)より、「里のMUJI みんなみの里」(千葉県鴨川市)を拠点に、千葉県南房総エリア(鴨川市、館山市、南房総市)で「やさいバス」の運行を始めました。
「やさいバス」とは、地域の生産者と購買者をつなぐBtoBをメインとした共同配送システムです。地域を巡回するトラックによって、地域の生産者が出荷した農産物等をレストランやスーパーなどの地域の購買者に、集荷したその日のうちに届ける仕組みを地方自治体や地域の協力会社とともに構築し、生産者と購買者双方にメリットのある新しい地域流通システムです。当社は、里のMUJIみんなみの里を拠点に、野菜の配送を行います。また、ルートで集めた野菜を「無印良品みんなみの里」にて委託販売する流通の起点を担います。

南房総地域では、“地域のものを地域の方が食べられていない”“野菜の生産量が減っているが、他の地域では野菜が余っているところもあり、必要としている方に届けられていない”という課題がありました。これまで当社では、「無印良品 銀座」で取り扱う青果を「やさいバス」の仕組みを使って仕入れていたため、銀座店でお付き合いのあった「やさいバス」様と一緒に取り組むことで、房総エリアの課題を解決できるのではないかと考えました。
また、「無印良品 みんなみの里」に勤務する社員が中心となり、自分たちでルートを回り農家の方や購入者と直接コミュニケーションをとることで、地域の困りごとや生産情報などを集めることができ、そこからレストランと農家のマッチングや、開発工房の6次加工など、地域のプレイヤーをつないでいく(編集する)役割を担うことを目指しています。
利用者のレストランから「鮮度の高い地元野菜がその日の夜使用できるのはとてもありがたい」、農家の方は「自ら配送に苦労する生産者も多いので、無理せず地元のものが流通する仕組みにつなげたい」という声があり、配送頻度を増やしてほしいという要望も頂いています。
「無印良品 みんなみの里」に勤務する担当社員は、「地域の食材を買いたい売りたいという声が多いと実感しました。農家・買い手の双方が自分たちの作業に忙しい中、無理せずに地元野菜の供給・受け取りできる、双方が嬉しい仕組を使いやすいよう目指したい。今後は、南房総内だけでなく千葉県内、近郊都市にも顔が見える範囲で広げていきたい」と話します。

地域物流をつくって地産地消を広める、南房総での「やさいバス」の今後の取り組みに注目しましょう。