豊島区のフードサポート活動を支援しています

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、仕事が休みになり生活に困っている外国籍の方々や、ひとり親家庭の子どもたちをはじめ、生活に大きな影響を受けている方々をサポートするため、各地域でさまざまな活動が始まっています。「感じ良い社会」の実現を目指す無印良品は、そうした活動やそれを担う人々を支援するため、6月19日(土)、東京都豊島区にある良品計画本社ビルの1階を食料配布拠点として開放し、2団体の活動をサポートしました。

 午前11:30からは、公益社団法人シャンティ国際ボランティア会(以下シャンティ)、社会福祉法⼈豊島区⺠社会福祉協議会と弁護⼠法⼈東京パブリック法律事務所が主催する、豊島区在留の外国人向けの「生活・法的支援による包括的生活安定支援」活動を実施しました。米、調味料などの食料を配布するだけではなく、本社ビル1階の商談スペースを活用し、受取りに来た外国人の方々に、今の生活実態や困っていることについてヒヤリングも実施しました。コミュニケーションをスムーズに行うため、通訳をするコーディネーターも立ち合い、「仕事が休みになってビザの延長はどうすればよいか」「外国人でも利用できる支援制度が分からない」、「会社のことや仕事のことなどで困っているが、どこに相談して良いか分からない」などの声に対して、豊島区⺠社会福祉協議会のスタッフや弁護⼠が直接相談に乗りました。不安が少し解消されたのか、参加した皆さんが笑顔で帰っていかれたのが印象的でした。

 そして、午後13:00より、TOSHIMA TABLE(豊島区の子育て支援団体および行政、 豊島区民社会福祉協議会、企業などによる食を通じて地域の子どもを支えるグループ)が主催する、豊島区在住のひとり親家庭を中心に食料や日用品を配布する「としまフードサポート」を実施。良品計画は2021年3月よりこの活動に参加し、今回は4回目の支援となりました。TOSHIMA TABLEが用意した米や個人・企業からお預かりした食料に加え、無印良品の洗濯ハンガー、掃除用品などの生活用品や消毒ジェル、良品計画の社員が提供したお菓子、調味料、絵本などを手渡しすることが出来ました。親子で「どれがいいか?」と相談しながら、楽しく選んでいただいた姿も見受けられ、「NPOや民生委員など知っている方々に会えることは安心感をおぼえる。」「色々自分たちで選ぶことができて、楽しかった。」など、嬉しい言葉をたくさんいただきました。

 雨の中、当日は午前・午後合わせて約50名の方にお越しいただきました。シャンティ国際ボランティア会地球市民事業課国内事業担当の村松 清玄さんは、「外国の方々の悩みや困り事についてじっくり聞かせていただけたので、今後はどういうふうにサポートしていくかを考えていきます」とコメントをいただきました。豊島子どもWAKUWAKUネットワーク理事長の栗林 知絵子さんは、「4回目の開催で、このような活動に協力していただける方も増えています。『もっとこうしたらいい』というような意見をどんどん繋げて、豊かな町にしていけたら嬉しく思います」とお話いただきました。
 今回のイベントには、良品計画の社員13名がボランティアとして参加しました。今後もこのような活動を通じて、地域コミュニティをサポートすることを目指していきます。
 皆さんのご参加をお待ちしております。

スタート前、良品計画の社員が準備している様子