【無印良人】 広島事業部 部長 高弘綾子さん
4月22日(金)に「無印良品 広島アルパーク」が世界最大の面積6,100 ㎡でオープンしました。今回は、「無印良品 広島アルパーク」のコンセプト設定、売り場づくり、地域との連携を進めた高弘綾子さんにご登場いただきました。「無印良品 広島アルパーク」のオープンまでの話を紹介していきます。
■コンセプトは、『地域の皆さまとすこやかな暮らしをつくる』
広島県は、中国地方と四国地方の中で人口が最も多い県です。しかし、「無印良品」の店舗は広島県に8店舗しかなく、広島県民にとって「無印良品」はただシンプルな商品を取り扱う店舗の一つであるイメージしかありませんでした。
そこで、高弘さんと「無印良品 広島アルパーク」の社員は、オープンの7カ月前から1週間に一度2時間ずつミーティングを行いました。ミーティング内では、「広島県はどんな街?」「地域の方はどんなことを感じている?」「無印良品の活動が知られていない広島県で、どのようにすれば知っていただけるようになるのか」ということをテーマに、全員で意見を出し合いました。また、社内の人間だけでは目線が偏ってしまうため、広島県で活躍されている方にも毎回話し合いに参加いただきました。様々な立場の人たちが関わりながら、各々が率直な意見を交わしたことで、「すこやか」というキーワードにたどり着いたそうです。「身体や心、未来、人との関係など全てが“すこやか”であると気持ちがいいですし、「無印良品 広島アルパーク」がいつも元気で、全てを受け止めるような存在になり、お店に行くと人と新しい関係ができて、“今日も楽しかった!”と思える日常を過ごしてもらいたいです。」と語る高弘さん。「無印良品 広島アルパーク」をプラットフォームにし、広島県の方たちと共により良い地域を創っていきたいという想いから『地域の皆さまとすこやかな暮らしをつくる』というコンセプトが生まれました。
■「無印良品って何ですか?」
コンセプトが決定した後、高弘さんは、“「無印良品」はただシンプルな商品を取り扱う一店舗”という広島県民のイメージを払拭する売場を検討しました。そこで、今までの店舗では、衣服売場がお店の中央に配置されていましたが、「無印良品 広島アルパーク」ではお客様が各階から店舗に入った瞬間に「Open MUJI」や、地元で採れた新鮮な野菜や産品を取り扱う売場がすぐに見えるように工夫しました。「「無印良品」がただ自社商品を売っているだけでなく、地域の「役に立つ」ために様々な取り組みを行っていることを、地域の方に知って頂きたかったからです。(高弘さん談)」また、地域住民の方々のすこやかな暮らしの役に立つために、自分の健康と気軽に向き合える場を目指す「まちの保健室」を設置するなど、これまで広島県にあった「無印良品」の店舗と比べて地域の人が自分の街や自分自身に興味を持つ事ができる要素を増やしました。高弘さんは、「この店に来たら、無印良品が今行っている全ての取り組みが分かり、お客様にそれらがきちんと伝わる店舗にしたいと思っています。」と語っています。
■広島事業部でやりたいこと何でもやったらいい
最後に、高弘さんに広島事業部で取り組みたいことをうかがいました。「広島事業部は、まだスタートしたばかりの新しい部署です。何でもゼロベースから始まるので、職位や担当に関係なく、各々のアイデアを発言できる環境を作ることが大切だと思っています。社員だけが動いて一方通行の取り組みになるのではなく、アルバイト、パートナー、地域の皆さまなど様々な立場の方からアイデアをもらい、店舗を育てていきたいです。全員がやりたいことを何でもやったらいいと思っています。」とお話いただきました。お客様や地域で活躍する方にも、ワークショップや「つながる市」などの機会を通して、「無印良品とならこんなことができるのではないかと思って頂きたい!」と意気込んでいました。
高弘 綾子 広島県廿日市市出身。2000年に学生アルバイトとして「無印良品 広島アルパーク」に入社。2006年に本社員試験に合格し、「無印良品 ゆめタウン東広島」、「無印良品 アミュプラザ博多」、「無印良品 ルミネ北千住」「無印良品 近鉄あべのハルカス」などで8年間店長を務め、その後「埼玉・千葉・茨城エリア」「東京エリア」のエリアマネージャーに就任。2021年に現職の広島事業部事業部長に着任。