横浜市内最大級の野庭(のば)団地で団地再生をテーマに未来の事業を考える社員研修「暮らしの編集学校」を実施

 2022年6月10日(金)、神奈川県横浜市の野庭団地の団地再生をテーマに「暮らしの編集学校」の最終発表会を港南区民文化センターで行いました。暮らしの編集学校は、今までに岐阜県、山形県、新潟県、埼玉県で開催し、今回で5回目の開催となりました。北は北海道、南は福岡まで全国各地の無印良品の社員、計16名が参加しました。

 暮らしの編集学校は地域の暮らしに隠れている魅力を発見し、地域の課題解決に向けた事業プランを構築する感性・知性を持つ人財、「暮らしの編集者」を育てる社内研修です。『ソトコト』指出一正編集長監修のもと、講義やグループワーク、フィールドワークを通じて事業プランを作ります。新潟の上越市や山形県の酒田市など複数の地域で実施している移動販売バスは暮らしの編集学校から実現した事業プランであり、暮らしの編集学校は次のビジネスの種が生まれる研修です。

■長い歴史を持つ野庭団地をモデルケースに団地再生の事業プラン創出を目指す
 当社は横浜市と地域活性化や地域課題解決に関する包括連携協定を締結し、“感じ良い暮らしと社会”を目指して市とさまざまな取り組みを進めています。野庭団地は、横浜市の中でも竣工から50年が経ち、約6000戸を有する横浜市最大級の団地です。人口減少や高齢化などの課題を抱えており、「買い物に行きたいけど自分でお店まで行くことができない」「重いものを持ち帰ることが難しい」といった住民の方々の声にこたえ、無印良品では2021年7月から出張販売を始めるなど地域のお役に立てる取り組みを行っています。今回野庭団地の団地再生をモデルケースとして他の地域でも起こりうる団地の問題を解決する事業を創出することを目指し、初めて団地で暮らしの編集学校を実施しました。

■地域の方をメンターに迎え、チームごとに事業プラン立案し発表
 研修では4チームに分かれ、フィールドワークを実施し地域の方々からお話を伺いながらチームごとに課題を設定しました。緑の多い散歩道がある、広場が多いなどの野庭団地の利点を生かした事業プランを立案。メンターとして横浜市住宅供給公社や、地元のこども園の方、地元の商店会長など、地域で活躍されている社外の方々も参画してくださいました。最終発表会は当社社長の堂前のほか横浜市建築局長、港南区長など社内外の関係者の方々の前で事業プランを発表し講評を受けました。

 今後はこれらの事業プランを検証し、地域の方々と協力しながら実現可能性を検討していきます。今後の展開にご注目ください。