ダイバーシティの理解を深める3日間「ダイバーシティ・ウィーク2022」を実施しました
良品計画は多様な人々が共に働く「多⽂化共⽣社会」を社内で実現するべく、ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン推進委員会を設置しています。同委員会が主催し2022年6月22日(水)から24日(木)の間「ダイバーシティ・ウィーク2022」を開催しました。社内のダイバーシティ・エクイティ&インクルージョンへの理解を深め、気付きを促すことで多様な社員・スタッフが一層働きやすい職場を作ることが目的です。また人と社会の役に立つことを目指す当社として、将来的には多様な人のニーズや課題をふまえた商品やサービスの提供につながる第一歩にできればと考えています。
このような目的の下、多種多様な業界トレンドや消費者動向の外部専門家を招き、ダイバーシティにおける世界の動向を学ぶオンラインセミナーを開催したほか、「障がい」「インクルージョン」「国籍」「ライフステージ」「ジェンダー」をテーマにした座談会やワークショップなどを行いました。
■ダイバーシティの視点からビジネスを捉え直す
ダイバーシティ& インクルージョンは性別、年齢、障がいの有無、国籍などの違いを問わず一人ひとりが尊重される社会を目指すものです。「ダイバーシティがビジネスを変える」と題してダイバーシティの考え方が浸透した社会がどうなっていくのか、企業がどのように対応しているかなどについてスタイラス・ジャパン株式会社の秋元陸カントリーマネージャーをお招きしお話しいただきました。
秋元氏からは、ダイバーシティを社内で推進するうえで重要なことは職場環境の不便を解決して多様な社員・スタッフが前向きに働ける環境を作ることであり、多様性のある個々人が一つのチームで働くなど社員・スタッフ全員が自分事として取り組むことが大切である、というお話がありました。さらに、ダイバーシティを推進することは企業戦略にも関係することであり、例えば性別や障がいの概念を超えた商品を開発することでより多くのお客様のニーズに応えることができるというお話がありました。
参加した社員・スタッフからは、ダイバーシティの重要性について理解が進むとともに、他社の取り組みを知り視野を広げるきっかけとなったという感想が聞かれました。
■開催イベント一覧
●障がいにまつわるイベント:
「誰もが働きやすい環境を作る座談会」
店舗で働く障がいを持つスタッフの方と、その方と共に働いている社員・スタッフがパネリストとなり「コミュニケーション」「仕事と暮らし」など複数のトークテーマで誰もが働きやすい環境にしていくために必要なことを議論しました。
「『障がい』ってなに?」体験ワークショップ
当事者の視点を感じ、考えるため車いすや自分の名刺に点字を打つ体験を通して障がいを考えるワークショップを実施しました。
●インクルージョンにまつわる活動:
「ダイバーシティ推進異業種交流会」
多文化共生社会の実現に向けたネットワークを構築するため、7社から人事担当や経営企画担当者などをお招きし、活動内容をお互いに紹介する異業種交流会を実施しました。多様性を尊重する文化の発信、女性社員キャリア開発研修、介護相談窓口、育休や副業制度、パワーチャージ休暇制度など参加企業が採用している様々な人事制度を共有いただきました。
「店長きいて、あのね、あのね」
マネジメント職位である店長と、すべての社員・スタッフの方々が日々どんなことを感じ、考えているのか、その悩みや不安をいろんな人と分かち合う座談会を開きました。
●国籍にまつわるイベント:
「U r not ALONE」
日本で働く外国籍の社員・スタッフや、海外の無印良品で働く社員・スタッフを繋ぎ、お互いの経験、社内のデータ、アンケートの結果をベースに働きやすい会社にしていくために必要なことは何かを議論しました。
展示会「We are the world」
海外にもMUJIで働く仲間がいるということを実感してもらうため、世界のMUJIで働く仲間からの挨拶や好きな商品を紹介するビデオを放映したほか、世界の無印良品で販売されているご当地商品、世界の無印良品で人気の商品などを展示しました。
●ライフステージにまつわるイベント:
「育休を取得した男性社員のお話」
今年から男性の育休取得が義務化されています。育児休業取得経験のある男性社員に取得してよかったことや苦労したこと、育休を取る必要性について話していただいたほか、今後取得される方へのアドバイスなどを伺いました。
「皆さんの家族を本部にお招きします」
社員・スタッフのご家族の方をご招待し、職場の雰囲気などを知っていただくため職場参観イベントを行いました。社内を見学するツアーを実施し、働く現場をご覧いただいたほか自由参加で懇親会を開催しました。
●ジェンダーにまつわるイベント:
「学ぼう! ダイバーシティって何?」
レインボーノッツ合同会社代表五十嵐ゆり様にジェンダーやLGBTQの視点についてお話しいただきました。性的マイノリティに対して配慮できる理想な職場作りについて参加者と一緒に議論しました。
「話そう! ダイバーシティって何?」
ジェンダーやLGBTQについてそれぞれの経験や感じていることなどを参加者全員で意見交換しました。
良品計画がダイバーシティを尊重する魅力的な職場であり続けるために、ダイバーシティ・ウィークは、社員・スタッフ一人ひとりが新たな気づきを得る貴重な機会となりました。
■ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン推進委員会について
2021年12月15日に立ち上がり、現在は全国各地にいる様々な年齢、部署、国籍の社内メンバー40名により構成されています。中期経営計画に記載されている「多⽂化共⽣社会」を社内でも実現するべく、様々な活動を実施しています。