店舗と地域をつなぐ立役者 パートナー社員、アルバイトスタッフをご紹介します:第3回(福岡県・広島県)

 無印良品では、店舗が地域のコミュニティーセンターになることを目指して、社員やパートナー社員、アルバイトスタッフなどが様々な取り組みを行っています。その中でもパートナー社員やアルバイトスタッフが店舗と地域を繋ぐべく行っている活動を3回に渡って紹介します。3回目は福岡県、広島県の事例を紹介します。
(第1回はこちらhttps://ryohin-keikaku.jp/topics/035057.html
(第2回はこちらhttps://www.ryohin-keikaku.jp/topics/035106.html

※良品計画ではそれぞれのライフスタイルに合った働きかたを選ぶことができるように、パートナーやアルバイトといった複数の働き方があります。
(詳しくはこちらをご覧ください。https://careers.muji.com/jp/shopstaff/stepup/

■無印良品の思想を体現するイベントを企画(福岡県)
 福岡市の店舗で反響の大きいイベントを開催したのは、「無印良品 天神大名」に勤務するアルバイトの渡邊聖子さんとハートフル社員※の濱平賢伸さんです。2022年9月10日、11日の2日間にわたり、手話で服を販売するイベントを企画し、このイベントには県外からもお客様が来店し、約250名の方がイベントに参加しました。TVや新聞の取材もあり、大きな反響を呼びました。 ※障がい者雇用 
 この販売イベントは、福岡で開催されていたファッションイベントに渡邊さんが参加した際に、聴覚に障がいを持つ方が買い物をする際に困ったことを知り、それがきっかけとなり開催されました。聴覚に障がいのある方は、「商品の仕様を聞きたい」「サイズ違いの服の在庫を知りたい」などと思っても、店員に声をかけることが難しく、商品を選ぶ際に知りたい情報を得にくいことから、店舗での買い物を楽しめない状況にあるそうです。この悩みに対して無印良品として何かできないかと思い、福岡県を中心に姉妹で手話を広める活動をしているグループ「Land Hey」と一緒に、店内で手話を活用した販売イベントを企画することになりました。
 イベント当日は、聴覚障がいを持つお客様に対し、Land Heyの2人は手話で、無印良品のスタッフは筆談ツールなどのコミュニケーションツールを用いて接客を行いました。他の地域でも開催してほしいとの声をいただいたほか、参加者アンケートでは、店舗で商品のことを聞く、試着する、など店員からアドバイスを受けながら商品を検討できたことで無印良品の商品を買いたくなったというコメントが見られました。イベントが好評だったことから12月にも手話でのイベントを企画することになりました。12月は無印良品のサービスを聴覚障がいを持つお客様にも知っていただき、買い物を楽しんでいただきたいと考え、聴覚障がいを持つお客様に無印良品のスタイリングアドバイザーによるパーソナルカラー講座を体験いただくイベントを開催しました。聴覚障がいを持つお客様や手話に興味のある方も参加され、パーソナルカラーを活かしたスタイリングを楽しんでいただく機会になりました。
 渡邊さんは企画時に、無印良品の想いが伝わるか、無印良品が行う意味があるか、参加したいと思われるか、などを考えているそうです。良品計画では、生活の基本を支えることを目指し、「感じ良い暮らしと社会」の実現に向けて、日々の暮らしを豊かにする商品・サービスをお客様に提供しています。渡邊さんはこのイベントを振り返り、「イベントを通して聴覚障がいを持つお客様にも、無印良品の商品・サービスを体験していただくという意識が店舗スタッフに生まれたことがよかった」と話していました。今後も、外部の人と連携し、新たな方法も模索しながら無印良品を考えが伝わる企画をしたいと考えているそうです。

手話ツール
左:渡邊聖子(アルバイト 2004年入社) 右:濱平賢伸(ハートフル社員2017年入社)

 
 
■店舗の情報発信を一手に担う、パートナー社員による販促チーム(広島県)
 広島県にある「無印良品 広島アルパーク」では3名のパートナー社員が販促担当のチームとして、店舗のInstagramの運用やWEBページに掲載する原稿(おたより)の作成などを行っています。「無印良品 広島アルパーク」は世界最大規模の店舗としてTVや新聞などで注目されましたが、それだけでなく地域の人と共にイベントを開催したり、広島で生産されている商品を取り扱ったりなど地域に根ざした活動も特徴的です。お客様に来店いただけるよう、生活に役立つ商品情報を提供する、店舗の取り組みを伝えることなどを意識して情報発信を行っています。
 販促担当メンバーである森川蓮奈さんはアートディレクター、福本佳奈さんはライター、山田さんは広告関係の企業で働いていた経験やそれぞれの得意なスキルを活かし、Instagram発信・イラスト、記事制作、チラシやPOPなどのツール制作の業務を担っています。まず店舗スタッフから店舗情報を集め、Instagramは森川さんと山田さん、おたよりは福本さんが投稿案を考え、その後3人で話し合って内容を練り、撮影や、文章を作り、チームで連携して発信物を作っているそうです。
 イベントや店内のプロモーションとタイミングが合っているのか、色やデザインは無印良品らしいのか、など考えることは多岐に渡りあり、ルールや正解がないなかで無印良品としての公的な発信物を作っていくことは難しいと言います。しかし、コンテンツを制作する際に地域の方や店舗スタッフの話を聞くことが楽しく、SNSに投稿するとお客様から「楽しみに見ています」と言われるなど、反応を得られることにも嬉しさを感じるそうです。「これからもお客様目線のわかりやすい発信、無印良品で楽しくお買い物をしていただけるような発信をしていきたい」と話していました。

無印良品 広島アルパーク インスタアカウント: https://www.instagram.com/muji_hiroshimaalpark/
左:森川蓮奈(ショートパートナー社員 2021年入社) 中:福本佳奈 (ショートパートナー社員 2020年入社) 右:山田 真史 (パートナー社員 2022年入社)